新米パパのイクメンになろう 子育て日記

子育てと自分の興味があることを紹介していこうと思います。

帝王切開、りさの誕生

6月28日

帝王切開の立ち合い署名をして、自分は手術の準備ができるのを待った。

この時お義母さんも病室から呼ばれ、同じく立ち合い署名をして待っていた。

二人は手術室に入れるように髪が落ちないように帽子、清潔さを保つためにマスクと使い捨てのガウンも着ていた。

 

入る準備が整うまでに30分くらいはかかり、看護師さんの合図で手術室に入る。

入った時にはもう妻の腹部はお医者さんに切断されており、血が流れていた。

麻酔で痛みを感じていないのであろう、妻に近づき手を握ると笑って返してくれた。

 

娘が産声をあげるまで、自分たちが入室して5分もかからなかった。

りさは小さな声でおぎゃーと泣くと、看護師さんによって軽く血を拭かれ、隣の部屋に連れていかれた。

自分とお義母さんは娘の写真を撮るために隣の部屋に付いていった。

 

りさの泣き声は小さく弱々しい感じで、体の大きさと比例しているのだろうかと思ってしまった。

体重2,462g、身長45,3㎝。

予定日より一週間遅いが、体はだいぶ小さかった。

 

看護師さんに体の隅々まで血を拭かれ、付着していた汚れも取ってもらい、どんどん綺麗になっていく娘を二人で撮っていく。

二人だけの撮影会。

もしアイドルなら熱狂的なファンということになりうるのだろう。

お義母さんはわからないが少なくとも自分は、りさが産まれて一目見た瞬間、可愛いと思い熱狂的なファン(親バカ)になった。

 

何も着てない写真、おむつを穿いた写真、長袖のロンパースを着た写真、さらにピンクの帽子をかぶった写真。

どんどんと娘の撮影が進んでいき、写真の枚数が増えた。

 

りさの着替えが終わり、妻に娘の姿をみせるべく、再び手術室へと場所を移した。

妻は腹部の縫合をしている最中だった。

看護師さんから「お父さん、娘さんを抱っこしてみますか?」と言われ、抱っこしてみた。

 

初抱っこは、看護師さんからの手渡しで、りさの頭をどういうふうに支えていいのかわからなかったが、教えてもらうことでなんとか抱っこした。

体温が高く、服越しでも熱をしっかりと感じる。

妻の前に娘を差し出すと、娘の足やほっぺを触っていた。

娘も妻の指を手でギュっと握りしめた。

 

自分が娘を抱く中、妻と自分と娘とお義母さんの家族写真を撮ってもらった。

写真撮影後お義母さんに娘を抱っこしてもらい、自分は妻の手を握り「娘を産んでくれてありがとう」と言った。

妻は微笑んでいた。

 

縫合も終わり手術室から退室すると、りさは新生児室に連れていかれ、自分とお義母さんは病室で妻を待った。

帰ってきた妻に「がんばったね」と感謝の言葉を贈り、陣痛から出産までの長い苦しい時間が終わりを告げた。

そして、娘が産まれた幸せな時間が訪れた。