ニュースで座間市の事件を見て、少しだけ行動してみた
ニュースで座間市の事件を見て最初に思ったのは気持ち悪いということ。
大人が気持ち悪いと思うほどの凶悪な事件だから、子供にとっても悪影響にしかならないだろう。
ニュースで殺人事件の犯人が捕まったのを見ても、ドラマのように何かが解決された感じは受けない。
ほとんどのニュースは、犯人が捕まって初めて認識されることばかり。
犯人が捕まってからが始まりなので、そこから先に求めるものはほとんどない。
今回の事件で、SNSを用いて『死にたい』と一緒に死んでくれる人を募集していることがわかった。
一人で死ぬのは怖いからという理由らしいが、仲間を募集しているぶん、人との繋がりに飢えていたのだろう。
格差社会や長時間労働、いじめなどで「死にたい」と思っている人は多い。
顕在化するのは毎年自殺した人の数のみだから、潜在的に「死にたい」と思っている数がどれだけいるのかは測り知れない。
ニュースで年間の自殺者数を知ることはあったが、自分で調べたことはなかった。
しかし、今回の事件を知ったことと娘が生まれたことで興味を持ち、調べるという行動に移してみた。
厚生労働省の自殺統計で、平成29年の9月までの暫定値累計自殺者数が16,527人。
9月だけで1,769人もの人が自殺していた。
この自殺統計では、月別・男女別・都道府県別など表にされており、わかりやすくまとめられていた。
このペースでいけば、今年も20,000人以上の尊い命が奪われると思うと居た堪れない。
何か行動できないかと思った時に、厚生労働省のHPに「ご意見募集やパブリックコメントはこちら」という矢印をみつけ、『国民参加の場』をクリックする。
クリックすると、「国民の皆様の声」募集という箇所があり、国に対して要望してみることにした。
実際の要望
『座間市の殺人事件をニュースで見て、死にたいとSNSで嘆く人が多いと再認識した。
学校や会社主体の自殺願望調査では、隠ぺいや会社内の評価を下げたりという結果になるため、実際とは異なる回答をするかもしれない。
そのため、一億総活躍社会にするために、自殺に関する意識調査を10歳以上の国民に対して国が行って欲しい。
国が調査を行えば問題が顕在化し、地方自治体との連携で自殺も減らせることができ、更にカウンセリングによって悩みが軽減される人が増え、仕事での生産性の向上が望める。
だからこそ、国が先頭に立って自殺の意識調査をやって欲しい』
送信すると、すぐに自動返信が来て要望が送られたことが確認できた。
送信フォームに、皆さまからの「ご意見・ご要望」に対しては、原則として回答はいたしませんが、今後の厚生労働行政の参考とさせていただきますとあって、実際に回答はないかもしれない。
だが、何もしないのは自分が納得しないので、ささやかながらに社会を変えたくて行動してみた。
今回の原動力は娘が生まれたことが大きい。
要望により自殺者が減って、子供が安心して生活できる社会になって欲しいという、親の願いが届けばいいなと思う。
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