娘に布団ドン! のち ネガティブ
娘のリサに壁ドンならぬ、布団ドンをしてみました。
以下は行動と心理描写です。
布団で手足をジタバタさせている娘に、両手を布団に付けて娘を見つめる新米パパ。
娘は目があまり見えていないせいか、互いの焦点は合わず見つめあうことはない。
こちらが少し顔を近づけると、なんだこいつは?と思ったのだろうか、手足を動かすのをやめて目を見開いてくる。
ある程度の距離で顔を近づけるのをやめると、リサからは女性でいう香水の代わりに、ミルクの香りがしていた。
近づいたぶん目が合いやすくなったかと思ったが、そんなことは決して無かった。
リサのあまり見えていない瞳もさることながら、自分の乱視が目が合うことを拒んだ。
リサの目が4つに見え、どこを見ればいいのかがわからなくなる。
肉眼では娘の顔がはっきり見れないと悟り、しばらくして顔を離す。
自分の瞳で見据えたリサはどこか歪んでいた。
もちろん眼鏡を使えば娘の可愛らしい姿を見る事ができる。
しかし、自分の目だけでありのままの姿を見たかった。
娘のこれから視力を手に入れ輝く瞳。
親の視力を失っていき道具(眼鏡)に頼る濁った瞳。
暗くなる部屋の中、娘の瞳だけが輝いているように見えた。