結婚指輪をしない生活
自分はふだん結婚指輪をしない。
それはインターネットで買ってサイズが合わなかったからだ。
もちろん事前にサイズ確認用のリングで自分に合うものを注文したはずだが、ぶかぶかなものが送られてきた。
なので、就活や結婚報告の時以外は指輪をしたことがない。
値段は一万もしないものを買ったので損した気持ちはないけれど、お揃いのものを身につけられない悔しさがあった。
いつか結婚指輪を買い替え、お揃いの指輪をしたいとは思っている。
しかし、今は妻も結婚指輪をしていないので買っても意味はない。
別に妻が結婚指輪をしないのは、夫婦生活に亀裂が入っているからではなく、リサの体を傷つけたくないという意見からだ。
だが、結婚指輪を外された時は悲しかった。
自分は指輪をしていなかったが、夫婦の絆が壊れてしまうように感じたのだ。
しかし、指輪という目に見える夫婦の絆がなくなり、不安になったのは少しの間だけだった。
今は夫婦の愛の結晶であるリサがいる。
絆を感じるには指輪以上の存在だ。
今までは指輪だけが夫婦を証明するものだと思っていた。
だが、お互いに指輪を外して気付いたのは新たな深い絆。
結婚指輪に縛られる二人の生活は終わった。
今はリサを絆にした三人の生活が始まり、新たな幸せを目指している。
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